生れ変わり2005/12/01 19:01

 
若き友待ちに待ちたる子を宿す
  そを知らせしは喪中欠礼

依怙地に2005/12/04 10:04

  ひとの振り見ても同ぜず我は行く
  ひとがせずともおのが道なら

この国2005/12/08 09:28

  いつの世もまことの言葉おきざりに
  流され行くよことだまの国

この国 22005/12/13 08:40

  世のためと踊り躍らせ狂い咲き
  枯れ木に花とひとは言うのか

昨日は満月2005/12/17 09:14


ビルの壁朝陽かかりて染めださる
  避雷の針満月を突く

安曇野2005/12/19 06:40

  安曇野は山碧くして雲白し
  川めぐり合いまた流れ行く

捏造三題2005/12/22 08:11


  マンションは横揺れせずと仁王立ち
  地震がくれば自然災害

  遺跡なら石器を埋めれば出来上がり
  応援団がヤア出ましたネ

  日の本の和のたましい引き継いで
  見ざる言わざる聞かざるとかや

自反2005/12/23 15:42

  暮れる日々うかつに過ごし来れるを
  どうにもならぬと月見ておもう

年の暮れ2005/12/27 07:21

  年の瀬に人もすなると大掃除
  今年ばかりは身もこころにも

『安曇野』2005/12/28 18:16


  安曇野に歴史の今を見つめたり
  冷え冷え凍みる宝来の宿

※ 宝来屋は、野麦峠を行き来した女工さん達の定宿