自己コントロールへの道 #32017/01/09 14:17

心を空にすべし

   from 沖正弘『ヨガ叢書』より抜粋

心の空じ方

1)欲望を整理し、その出し方を自然にします

欲望は生命の働きに拍車をかける力でありますから、強く広く
深いほどよいのです。しかし整理して、無理のない出し方、自然
的なコントロールの仕方、正しい転化法を身につけておらないと、
その混乱した刺激によって心身が異常になってしまいます。


(補)欲望・感情コントロール法:

  欲望と感情の自己コントロール力を身につけようと思ったら、
  すべての事を意識的にやるように心がてください。
  無意識にやると習慣性になって、意志で支配できませんが、
  意識的にやると意志で支配できます。
  心の強さとは意志の強さです「わかっちゃいるけどやめられ
  ない」と言いますが、無意識の力はものすごく強いものです。
  しかし意識的に訓練すると、欲望や感情も自由にコントロー
  ルできるようになります。欲望をコントロールする一番簡単な
  訓練法が断食であります。それは食欲中枢と性欲中枢と感
  情中枢とはみな同じ場所にあるからで、意識的に断食すると、
  他の欲望や感情も自由にコントロールできるようになります。
  

2)感情をととのえて平和な感情を保ちます

感情には生理的刺激によるものと、心理的刺激によるものとが
ありますから、体をととのえ考え方を正さなくてはなりません。
複雑深遠な感情と欲望が、人間社界の特徴をつくり出している
のでありますから、いかなる感情も欲望も否定してはならない
ものです。そこで必要なことは、一方的な感情にとらわれない
ことです。一方的な刺激は偏りですから、この偏りが異常をつ
くりだします。たとえば不安になるだけではいけません。安心で
きる心境を同時にもつのです。立腹だけでは偏りです。同時に
詫びる心、許す心にもなるのです。

不満だけでは偏りです。
同時に感謝する心を持つのであります。
消極的な考えと同時に積極的な考え方を、
悪意な解釈と同時に善意の解釈を、
利己心と同時に利他心を、
もらう心と同時に与える心を持つというようにするのです。

このバランスのとれた心の状態になると、あっても無きが如き
心境になることができます。

3)執着と誤解からの解放

記憶力と思考力が強いという特徴が、とらわれ・こだわり・
ひっかかるという弱点と妄想・誤解・錯覚させるという盲点とを
生み出しました。

自然は絶え間なく変化しながら常時バランスを保っております。
執着とは停止状態であって、この不自然刺激が異常をつくり出
します。

4)自己を捨てる

自己を捨てるとは、自己流を捨てるということ、間違いを間違い
と認めないような自己流の勝手な解釈をしないというこtです。

この自己流が差別感を生み、対立、争い、憎しみ、人間流の
愛を生み出すのです。・・・動物流の愛、人間流の愛、神の愛、
みな違います。神の愛は慈悲とも言います。


◎ 真理は言葉で摑まえるものではなく、心を白紙にすると
  自ずと入ってくるものです。

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