『孫子の兵法』 #42017/02/06 13:53

  from ibid.

>間接的アプローチとは?

 「戦争は所詮騙し合い。出来るのに出来ないフリをし、必要な
  のに不必要と見せかける。遠去かると見せかけて近づき、
  近づくと見せかけて遠去かる。有利と思わせて誘い出し、混
  乱させて突き崩す・・・充実している敵には退いて備えを固め、
  強力な敵に対しては戦いを避ける・・・」

~眼の前の壁が高く厚くとも、別の場所から勝利を掴む

~知名度のない時に、むやみに売り込めばコチラから依頼しな
 ければならない。、ところが、然るべき場所で評価を得れば、
 逆転現象が起こる。相手から依頼してもらえる立場になれる。

~こちらから「相手を変える」重要さ・・・先ず、相手の立場をとこと
 ん知ること・・・相手が心を開く前に、自分の武器を振り回そうと
 しないこと・・・相手に「自分のことを本当にかんがえてくれてい
 る」と感じさせること・・・「この人は、私の話を聞いてくれるんだ」
 「この人は、私を否定しない、信頼できるんだ」。このような印象
 を抱いてもらうこと

~相手の心を開くために、伝える方法を先ず考えてみる
  (贈り物をしたことがなければ、特別な贈り物をする etc.)
  詐欺師は小さな約束で心を開かせる・・・相手を安心させた上
  で、本来の実力を発揮すれば良い評価を得ることができる

~リデル・ハートの「間接的アプローチ」

  「戦上手は、守りについたときには兵力を隠蔽して敵につけ
   込む隙を与えない。攻めに回ったときはすかさず攻めたて
   て、敵に守りの余裕を与えない」

  積極策
 ①目的を手段に適合させる(自分の確実にできることから目的
   を設定する)
 ②常に目的を銘記せよ
 ③最小予期路線を選べ(相手の立場から一番予期していない
   コースを選ぶこと)
 ④最小抵抗線に乗ぜよ(こちらの目的に一致する中で、最も抵
  抗が少ないコースを選ぶこと)
 ⑤予備目標への切り替えを許す作戦を取れ(最後まで複数の
   目標を設定し・・・)
 ⑥計画及び配備が状況に適合するよう、それらの柔軟性を確保
   せよ(最初の作戦が成功したら、更に大きな成功を狙い、逆に
   失敗ならば、最小限に抑えるように)
  消極策
 ①相手が油断していない内は、相手が攻撃を撃退または回避で
  きる態勢にあるうちは、我が兵力を攻撃に投入するな(相手に
  隙ができた時、あるいは回避できない状況に追い込んだ時、本
  格的な攻撃を行うべき)
 ②いったん失敗した後、それと同一の形式(同一の線)に沿う攻
  撃を再開するな(間接的アプローチで、強固な壁は迂回して突
  破するように)

>永遠の戦略論

~成功の定義を更新すると、敵は意図を見抜けない
~勝利の定義を変えると、目の前の壁がすっと消える

 眼の前に聳える壁は攻略法次第で壁ではなくなる。全く別の道
 を目指し、相手に警戒を抱かせない。しかし、達成する成果は
 同じであること。勝負を前に、視野が狭まれば、壁と戦うことに
 固執しがちである。肩の力を抜き、間接的アプローチで勝てな
 いか考えてみる。迂回路はないかと探してみる。