『孫子の兵法』 #6-22017/02/09 13:34

from ibid.

>歴史や経験から学ぶことは可能か

 童謡の「待ちぼうけ」:経験をしても、単に起こったというだけで、
               有効な法則にはならない

 兵法書としての『孫子』:経験則は再現性を高めて、初めて法則化
                される
                (戦史を再現性のある浅略に昇華させた)

~二つの発想の比較

 同じ切り株に腰をおろして、何日間もボーッと待ち続けた
 ウサギが走り抜けそうな場所を探し、森中に罠を仕掛けた

~再現性の壁を破る慧眼が必要

>攻撃には原則と創造性が、
  防御には定石と忍耐が必要

~自分の経験から、どんなことを見抜き、そして学ぶのか

>孫子が負ける時とは、どんな瞬間か

 歴史上、漢民族が負けているのは、五胡十六国時代、元王朝、
 清王朝・・・異民族は異なる文化や価値観を持ち、違う戦い方を
 する・・・「経験則から昇華された法則」であることから、データの
 ない戦いに弱い
 加えて、兵法を誤読する者が増え、守りばかりをしがちであった。

~孫子は、原則主義の部分(攻撃)を理解しないと、使いこなせな
 い!
 戦略的な攻撃がなければ、現状維持以上の戦果は生み出せな
 い。慎重であることは重要であるが、攻撃の機会発見も怠るべ
 きではない。

>重要なことは、「大きな失敗」をしなければ勝利と言える場所に
  いるか否か

 専守防衛の人たちは、行動範囲が狭いため、いざ!「攻撃開始」
 となった時に、発想の起点がない(攻撃法則化の経験値が低い)。
 効果的な攻撃には、相手の隙もしくは有利な地形をみつけること
 が必要だが、それらを見つけるには、先ず行動が必要となる。
 成否の分からない行動の蓄積が必要

~苦境に追い込まれると、人は合理的に判断しなければと焦る。
  焦るほどに、「失敗できない」と強迫観念にかられ、行動の数
  が減って行く。
  むしろ、情報を集めるために、計画的に行動の幅を広げるべ
  きだったのだ。

~何故負けているのか?最前線を歩き続ける行動が必要・・・
  発想の起点を与える行動の蓄積がなければ、机上プランは
  役に立たない。

>攻撃・防御共に、その効果を最大化するには

~小さな賢さ(一人の頭の中の想像の世界)では、転変する現実
  の中では、役に立たない。・・・冷たく、荒々しく、人の心を突き
  刺すような現実に触れた者のみが、最初から勝機が何処にあ
  るかが分かっていない戦いにおいて、何処かで見つけることを
  確信している。
  未知に飛び込めば、それはやがて既知となる。

>経験を積むことで勝率が急激に上昇する思考

~毛沢東は、劣勢である期間、モノゴトがうまく進まない期間を、
  彼は完全敗北をとにかく避けるように行動した。そのうえで、
  逆襲の緒を探し続けていた。
  人生においても、どうしても勝てない時期には、トドメを刺され
  ないこと・・・逃げいること、何とか”今”を続けること、時間を
  稼ぐことで、逆襲への経験と知識を集める。突破口が見つか
  る時を待つ。

~徹底的に不利な戦いを凌いだら、次に、自らの状況を全体像
  から理解すること・・・自分はどんな状態に置かれているのか
  を冷静に考える。

  この時に、自分の視点で感情的に捉えないことが肝要!
  他人から見てどんな状態か?
  ライバル側から見たらどんな状態か?
  利害関係のない第三者から見たらどんな状態か・
  家族や友人から見たらどんな状態か?
  
  誰も味方がいないと嘆く人ほど、自分がどう見えるか考えて
  いない。相手の視線に、自分がどう映るか、まるで気にしてい
  ない。

~あなたの目標と、大切な人の目標を重ねる・・・ことができて
  初めて、苦境の中で味方を発見できる。孤独に負ける人は、
  たいてい自分だけの目標を追いかけている。

~潮の流れはフトしたことで変わる。あなたの背中に追い風が
  吹き始める。それが、小さな逆襲の第一歩となる。
  苦戦が続く中で、これなら勝てると思う戦略と戦術・・・戦況を
  引っくり返すには、新たな戦いを始めなければならない。
  行動を始めなければ突破口を見出すための経験を蓄積する
  こともできない。

  あなた自身が行動の成果を信じて・・・勝てると信じて、その 
  根拠を戦略で説明できるかに掛かっている。

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