『人生は70歳からが一番面白い』(弘兼憲史著)2018/02/17 15:24

上機嫌の作法

①家族や社会との関係を見直し、自立する

 逆らわず、いつもニコニコ、加齢に抗わず
 すべてをプラス思考に転換して、若い頃にはない楽しさ

 自分と他人の考えは違う・・・いちいち逆らうのではなく、ニコニコ
 しながら理解してあげれば良い。だからといって、相手の意見に
 従うのではなく、自分の頭でしっかりと考えて判断する。

 年齢を重ねてこそ、年下に敬語を使う

 相手を立てて、褒めて、譲る
 感謝して、応えて、与える

 相手に道を譲る余裕・・・逆に譲られたら、「ありがとうございま
 す」と素直に感謝の気持ちを伝える。

 無理なことは最初から断る。引き受けるなら気持ちよく笑顔で
 引き受ける。引き受けたからには見返りを求めず、精一杯「応
 える」。

②現実を受け容れて自律する

 物事には必ず表と裏、光があれば影があり、プラスとマイナスの
 両面がある。それらすべてを受け容れてから、プラスになることだ
 け考えれば良い。

 「余命半年」と宣告されても、残された半年を上機嫌で過ごす。

 なるようになる!なるようにしかならない!
 
 すべてを受け容れたら、目の前のことを処理する。
 明日には明日の風が吹く。
 
③どこまでも人生を目一杯楽しむ/非日常を楽しむ

 あえて非日常や非効率を味わう心構え一つで、何気ない日常に
 も、上機嫌になる素材が転がっている。

④料理などで脳を劣化させない

 探究心・好奇心を持ち続ける。料理は、プラス人を喜ばせること
 ができる。「好かれる爺」の趣味として最適なもの。
 ちなみに僕は自己流の万能出汁を常備している。
 楽にしかも美味しく楽しむということが料理の基本。

⑤妻から自立する=妻を楽に自由にする
⑥独居を楽しむ(独居イコール孤独ではない)。
  「もしも」の対策を立てておく。

 堅苦しく考える必要はない。二人の独立した人間が同居して
 いると考え、奥さんを楽に、自由にしてあげればよい。

⑦子どもに財産を残さない/子どもに依存しない

 介護される日々を考慮して、子どもに負担をかけない貯えだけ
 は用意しておく。

⑧幸せや成功を他人と比べない

 自分が幸せだと感じること、周囲の人に幸せを齎すこと

 分をわきまえて、男は内向して楽しみ、自分が楽しければ、
 それで良しとする。

⑨自分を束縛している固定観念を捨ててしまう

 もう少し視野を広くしてみる意識を持つ
 例えば、何気ない風景を心から楽しめるような。

⑩完璧主義をやめる
⑪「脱」頑張り癖で力を抜く

 「失敗はできない」と思えば、ストレスとなり、可能性にトライ
 することも難しくなる。目標の30~70%位に設定する。
 疲れたら頑張らない。


上機嫌な死に方

①墓参不要(人間は死んだら、そこで終い)

 墓は儒教の影響
 戒名クソくらえ
 散骨(埋葬の自由)
 生きている間がすべて、生きている間にできるだけ楽しんだり、
 喜んだりしたい。
 
②在宅孤独死を目指す

 一人暮らしは孤立ではなく、孤独死は孤立死ではない

③死ぬ前のことを書き残す

 通帳(キャッシュカード)
 株式・保険などの保管場所
 年金その他の収入
 毎月の支払い項目
 健康保険・介護保険の保険証保管先
 病歴(服用薬)、主治医と緊急時搬送先
 入院・手術に関する希望
 望む介護
 知らせて欲しい連絡先とそうでない連絡先

④何か社会に役立つことをして逝く 

 究極の最期で社会に役立つ「献体」