油まみれが招く三つの悲劇#12018/10/09 13:53

from 『『隠れ油」という大問題』 林裕之(Y2017)

>少子高齢化は植物油の過剰摂取が一因

 少子化の原因は様々に指摘されていますが、その原因の
 一つに植物油も大きく関わっているのではないかと疑われ
 ています。1947年から1949年に生まれた第一次ベビーブー
 ム世代は、生まれた時は油の少ない日本の伝統食で育ち、
 成長期になってからサラダ油やマヨネーズなどの油を常食
 とした世代です。この団塊の世代の結婚ラッシュで、1971年
 から1979年に生まれた団塊ジュニアと呼ばれる世代は、
 生まれたときから家庭には油があり、外食も油脂混合食が
 当たり前の食生活で成長した「オイルネイティブ」といえま
 す。  (cf.「デジタルネイティブ」)
 
 オイルネイティブ世代以降は、その前までの世代には殆ど
 なかったアトピー性皮膚炎や小児成人病と名付けられた肥
 満、高血圧、脂質異常症、糖尿病などを発症した初めての
 世代でもあるのです。それらの原因とされる食の欧米化も、
 彼らにとっては生まれたときから口にした「日本食」です。
 70年代に生まれたオイルネイティブ世代が結婚適齢期を
 迎えた1990年代に、起こる筈だった結婚ラッシュと第三次
 ベビーブームは起こりませんでした。むしろ、問題となって
 いるのは晩婚化と未婚化です。

 日本では6組に1組の既婚カップルが不妊だといわれてい
 ます。不妊の原因が女性にある場合は、ホルモンや子宮
 に問題がある場合が多く、男性の場合は、精子の量と質
 に何らかの問題がある場合が殆どです。
 
 動物実験の結果、「カノーラ菜種油や水素添加植物油」
 に環境ホルモンと同じような性ホルモン撹乱作用がある
 ことが突き止められました。
 カノーラ菜種油はサラダ油やキャノーラ油などの調合油
 の主成分で水素添加植物油はマーガリンやショートニン
 グのことです。
 (cf. 『本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用』)

 精子減少が始まったとされる1970年代から一番変わったの
 は食生活です。なかでも植物油摂取量の増大は突出してい
 ます。これは1971年菜種が輸入自由化されたためで、1961年
 に既に自由化されていた大豆と併せて、調合植物油の主原
 料が揃い、安価なサラダ油が大量生産され、家庭や食品産
 業でふんだんに消費されるようになります。

 もともと灯り用だった菜種には、甲状腺肥大を起こす毒性
 物質や心臓に脂肪蓄積される脂肪酸が含まれているため
 に食用には不向きでした。その毒性を新種改良により殆ど
 取り除いた菜種(キャノーラ種)が1978年に開発され・・・日
 本に輸出されて、サラダ油やキャノーラ油が日本中に蔓延
 して行くことになります。1988年には、菜種油生産量が大豆
 油生産量を上回りました。

 キャノーラ油の環境ホルモン作用で性ホルモンが正常に
 働かないことは生殖機能を低下させるだけでなく、セクシュ
 アリティの多様性や異性そのものへの関心のなさなど、種
 としての存続の危機の問題を生み出します。

>性同一障害と植物油

 性同一障害への社会的関心は高まって来ていますが、彼ら
 彼女らの苦悩が解決されたわけではありません。自分の性
 と肉体の性が一致しないことはどんなにか辛いことでしょう。
 その苦悩の深さは察するに余りあります。
 性同一障害の原因は未だ解明されていませんが、最近、
 胎内での性ホルモンの浴び方に問題があることが、トラン
 スジェンダーの原因ではないかと言われています。この仮
 設に沿って考えると、性ホルモンを撹乱する環境ホルモン
 と同様の作用がある植物油を現代人は常食していますか
 ら、妊婦と胎児の性ホルモンに影響を及ぼすことがあると
 考えることは自然な捉え方でしょう。

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