平和が戦争につながるー北朝鮮論 #32019/08/26 08:36


>北朝鮮への日本の選択肢は4つ

 (イ)降伏
 (ロ)先制攻撃
 (ハ)防衛
 (ニ)抑止

 北朝の軍事関連技術は侮れない。根本的な意味で、日、米以上
 の底力を持っている。人工衛星を打ち上げ、中距離弾道ミサイル
 を発射し、さらに弾道ミサイルを潜水艦からも発射している。
 これらすべてを、彼らは非常に少ない予算で短期間に実現してい
 る。もし日本政府が国内メーカーに、それらの開発を命じても、恐
 らく年間の国防費以上の予算と、調査、研究、開発に15年ほどの
 時間が必要となろう。北朝の軍事関連技術者は、他国技術者の
 5倍以上の生産性を有している、といえる。

 イランは核開発に北朝の5倍もの時間をかけながら、1発の核兵
 器に必要な核物質さえつくり出せていない。人工衛星の技術もな
 い。

>降伏

 北朝が何を望んでいるのかを聞き出し、すべての経済制裁を
 解除する。金一族を称える博物館を表参道に建て・・・
 代わりに、日は北朝に500km以上の射程を持つミサイルの開
 発を止めてもらう・・・

>先制攻撃

 攻撃するならば、先制攻撃でなければならない。核関連施設を
 特定しつつ、それらすべてを破壊するのである。イスラエルは
 先制攻撃能力を持っている。儀式的なことは一切抜きに、ただ
 実行するのみ。空と陸から同時に行う。
 北朝のミサイルは、侵入の警告があれば、即座に発射される
 システムになっているのかもしれないので、北朝を攻撃するこ
 と自体に大きなリスクが伴う。
 もし北朝を本気で攻撃するのであれば、地上に要員を配置し
 て、ミサイルをレーザー誘導しなければならないから、何らかの
 方法で人員を予め北朝内にさせておき、目標を把握しておかな
 ければならない。
 能力があっても、それを使う意志がなければ、能力は何の意味
 もなさない。

>防衛と抑止

 抑止としては、日が1000km射程の弾道ミサイルを持ち、そこに
 Dual Use(民事・軍事両用)の核弾頭を搭載する。本土上に配備
 できないのであれば、潜水艦に核弾頭を積んだ巡航ミサイルを
 配備してもよい。
 最後の選択肢としては、防衛がある。
 現在(2017年)、最も精度の高いミサイル防衛システムはイスラ
 エルの「アイアン・ドーム」(短距離ミサイル用)、「ダビデ・スリン
 グ」がある。前者の迎撃率は95%で、・・・ミサイル防衛システム
 の精度を上げるには、敵から何発もミサイルを打ち込まれる経
 験が必要となってくる。しかし、一発の着弾もあってはならない
 事態には十分ではないということだ。

>以上の4つの選択肢の代わりに選択されているのは、「まぁ、
 大丈夫だろう」という無責任な態度だ。これは極めて危険であ
 る。中が北朝に対して何も行動していないから、「制裁」は丹東
 では、何らの効力を持ちえないにも拘らず、日は北朝に対して
 何も行動していない。

 1945年以来、日本国民も他国や他民族が戦争の悲劇に見舞
 われてきたことを目撃してきた。それらすべてのケースが何故
 発生したかといえば、当事者たちの「まぁ、大丈夫だろう」とい
 う思い込みからだ。人間は、平時にあると、その状態がいつま
 でも続くと勘違いをするから、戦争が発生する。それは、降伏
 もせず、敵を買収もせず、友好国への援助もせず、先制攻撃
 で敵の攻撃力を奪うこともしなかったからである。

 今、北朝に関して生じている状況がまさにこれである。
 米は北朝の核開発阻止に関して何もしていない。中も、露も、
 他の西側諸国も同様。さらに韓自身も何もしていない。韓は
 何度も北朝に攻撃されているのに、何も行っていない。

 戦略の Discipline が教えるのは、「まぁ、大丈夫だろう」という
 選択肢はありえないということだ。それでは、平和が戦争を生
 みだしてしまうからだ。
 日本政府は自ら動くべきだ!
 国際的なミサイルの制約である「500km」射程は、半島の非
 武装地帯から下関までの距離である。したがって、「500km
 以上」射程のミサイル破棄を求めるべく行動を起こす。その
 内には、降伏(「宥和」)策も立派な政策なのである。これは
 無責任な態度ではない。「まぁ、大丈夫だろう」という無責任
 態度の代わりになりうる一つの選択である。

 別の選択肢としては「先制攻撃」がある。特殊部隊90人は犠
 牲となるも、1億余の日本国民を守るためだ。

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