徒然2018/01/30 09:04


五年とふ
ドクターつげし
そのこゑは
たけき浪の
よせかへるごとし

生還一周年2017/11/18 14:54

生き死にはどうにもならずのらりくらり


「男は二度生きる」(※)といわれているのとは、少し
ニュアンスが違い、自分は文字通りの「やり直し」で
ある。

 ※ 見栄も外聞を捨てた男がセカンド・ライフ
    を決めること

乖離2017/03/11 17:36


3.11 から11.19 へ!
解離したる我かな

サイコロジカル・コーピング・スキル2017/01/14 14:28

from 『リハビリテーション』上田敏著

 ※ コーピング・スキルというのは、病気や障害のあることを認
   めて、それとうまくやっていく技能の意味で、同時に、心の上
   でも、心理学的なコーピング・スキルを発展させることが非常
   に大事で、価値観の転換もこれの一例である。大きなマイナ
   スを被った時に、如何にその中からプラスの要素を見つけ出
   し、全体をプラスに転化させるかという心理的な技能である。


>心の立ち直り

 障害を持つと多くの患者さんが自尊心を失ってしまう。
 それは何故なのだろうか?

~結局は、私達の社会に広く行き渡っている価値観に問題がある
 のだろう。殆どの人は無意識の内に現代の日本社会に支配的な
 価値観に影響されて、障害を持つことは価値が低いと思っており、
 たとえ差別的な行動をとらないとしても、心の内には障害者は差
 別されても仕方がないという一種の偏見を持っていたのである。
 ところが、自分が障害を持つ身になると、突然、「差別される側」
 になってしまったことに気付くのである。

~しかし、障害というものは、その人の全体の中のごく一部に過ぎ
 ない。その人自身の存在価値は、全く損なわれていない。それな
 のに、障害によって失ったものにだけ目を向けてしまうのは偏っ
 た価値観に支配されているからである。

~そのような状態から立ち直るということは、結局、価値観を転換
 するということが基本になる。これまでの人生観そのものを根本
 から変えるわけであるから、これが実は、一番難しいことかもし
 れなない。

~身体的能力と知能、収入という社会に支配的な物差しで人間を
 見るというのは、一人ひとりの人間を様々な価値を持つ存在と
 見ないで、ひどく単純化して表面だけを見ることと同じである。
 ということは、自分をも単純化して表面しか見ていなかったこと
 になる。
 自分をもっと多面的・総合的に見ることができれば、自分の価値
 も決して全部が損なわれたわけではないことに気が付く。それは
 同時に、他人に対しても、そのような多元的な見方ができる価値
 観に転換することでもある。

◎本来持っているプラスの面に着目して、本人も気が付いていな
 い隠れたプラスの面を見つけ出し、それを引き出して発展させ
 る。それが、生きる技術としてのコーピング・スキルであり、
 生き抜く力としてのサイコロジカル・コーピング・スキルである。
 うまくいけば、病気になる前よりもむしろいい状態になることも
 夢ではないのである。

「少量頻回訓練」2017/01/13 19:37

  from 『回生を生きる』鶴見和子、上田敏、大川弥生著

>少量頻回訓練はコロンブスの卵

 歩行 ⇒ 1回5分
        1時間毎に繰り返し、1日に7-8回行う

~廃用と過用の間のバランスを取るということ

 廃用症候群の研究を通じて、従来のリハビリテーション・プログラ
 ムでは、これを防げていなかったことが判明した。もう一つは過用
 の症候が非常に出やすいターミナル・ケアの場の患者さんについ
 てこれらのジレンマをどのように解くのかについてプログラムを工
 夫した。
 過用というのは密度の問題ですから、疲れたら休むというのではな
 く、疲れる前に休むことにした。そこで、過用にならない内に休んで、
 そして疲れもとれてまた再開してもすぐ過用が起こる危険性はない
 という時間をとる。

~歩けるようになると、・・・生活が自立すること自体が、少量頻回の
 運動になる・・・

>「回生の花道」

 1995年12月24日は私(注、鶴見和子)の命日だと、私はずっと思
 い続けていた。脳内出血で倒れ・・・リハビリテーション専門の病
 院で数ヶ月訓練を受けたが、歩くことはできなかった。退院して
 車椅子の生活をしていた。

 その後、1997年1月に、会田記念病院に入院し、上田・大川両先
 生の指導される目標指向的、積極的リハビリテーション・プログ
 ラムによって、全く新しい人生が開けた。

 歩くことによって、私は人間として生きている自覚を持ち、新しい
 宇宙が開けて行くような高揚を日々感じることができるように
 なったのである。

>なぜ歩けなかったのか?どうして歩けるようになったのか!

~私が決然として「歩けません」と言ったら、「歩いてごらんなさ
 い、私たちが見ていますから。その上で考えましょう」と。
 新しい世界が、あの時にパッと開けたのよ。
 なぜ私が歩けなかったかというと・・・「あなたは外を歩くことは
 できません」と言われて・・・そうします、とっても怖いんです、
 もういつひっくり返るかわからない、実際に病室で一度ヘたり
 こんだことがある・・・
 それが何故かという原因が自分に全然わからなかった。教え
 ていただくこともなかった。会田病院に来て初めて「内反」とい
 う言葉を知ったんです。
 今までの病院では、何故歩けないのかという理由をはっきり教
 えていただけなかった。・・・いろんなところで、「どうして私は歩
 けないんでしょうか」と質問していました。そうすると、「これはこ
 の病気特有の後遺症です」と。この病気特有なら、この病気に
 なった以上は、どうしようもない・・・と。

自己コントロールへの道 #52017/01/11 14:20

自分の心が自分を縛っている

   from 沖正弘『ヨガ叢書』より抜粋

自分の心に縛られている者は他人の心にも縛られます。また、
他人の心をも縛ってしまいます。

心は体と同じく、自由な時には最上の働きを行じうるのですか
ら、心を自由に解放しないと力が出ません、

1)相手はないものと思へ

相手がいかに強そうに、いかに上手そうに見えようとも、そのこ
と自体はあなたには無関係のことであるはずです。相手に負け
るのではなくて、自分が持った弱い心のために自分が負かされ
ることが多いのです。

他に支配されないためには、自分が、自分の弱い思い方に支
配されない修養が第一です。その方法は、意識して意識しない
工夫をするのです。

自信過剰者が自信喪失者になるのですから、自惚れもしなけれ
ば、卑下もしないように心掛けるのです。

何かのことに気をとられることを「隙きができる」と言います。

2)心身を寛がして生きよ

心の悩みも体の無理も全く同一の影響を生体に及ぼすのであり
ますから、常に心を豊かに、愉快にして体を寛がして生きること
が重要・・・その為には
イ 無理な生き方をしない
ロ 生体には自己防衛の働きがある故、常時適当な刺激を加え
  て抵抗力をつけておく事
ハ 心身の寛がせ方を知っている事
であります。

自己コントロールへの道 #42017/01/10 13:32

くつろげ、やわらげ

from 沖正弘『ヨガ叢書』より抜粋

悟るには心の力を抜け、病から解放されたくば、体の力を
抜け!

1)筋肉の弾力性の低下失調

筋肉の緊張度と、神経の興奮度と、血液の酸性度の増加とは正
比例する。心身を使う場合には無意識的に緊張してしまうのだか
ら、この反対状態をつくりだすことを併せて行わないとアンバラン
スになってしまう。

その鍵となるものが、深い呼吸と、放下した心である。

寛いだ状態で、楽しみながら行うほど能率があがって、しかも疲
れにくい・・・古来、心や体を固くしないこと、すなわち和らげるこ
とが健康と長寿と悟りへのコツとされている。

柔軟度の高いほど、スタミナがあり、力も働く・・・「力を抜けば力
がでる」・・・寛げば力が生まれ、気張れば力を失う。寛ぎ落ち着
くほど、よい智慧も浮かぶ。

2)力の統一

力はまとめる程、統一する程、強く働き、持久力もある。この力の
統一を邪魔するものとは・・・偏った使い方による心や体の部分的
な疲れ方である。

脳は部分的な疲労であっても全身的な疲れであるかの如くに誤
解させるのである。例えば、目だけ疲れていても、右手だけの疲
れであっても、あたかも全身が疲れたかのような錯覚を起こさせ
る。しかし、この種の疲れは全身的なのでもなく、又、エネルギー
の不足のためでもなく、部分的な神経だけの疲れであるから、休
息しても治らない。他の神経や筋肉を使うことによって回復する
のである。

(全身を平等に使って、疲れを全身に平等に分配する)

例えば、歩き疲れは後ろ向き歩行で回復する。座っての足の痺
れは後退りで治る。立姿勢によって生じた異常は逆立ちで解消
する。頭の疲れは足の運動が良い。

3)笑える心と笑える体

笑える体とは、「肚でことを行っている」体である。

肚で事を行うとは体のバランスをとる中心点(丹田)にだけ力が
籠もっていて(全身の力が腰と下腹部の中心点に集約されてい
る状態)、他の部分は何もしていないかのように力が抜け切って
いる状態である。

どんな姿勢かは、笑ってみながら自分の体を観察し、その状態
ですべてのことを行う工夫をするのである。

この時の姿勢は、
首と手の力が抜けて、肩から切り取られているような感じ、
背骨はのびて胸は左右に張られている、
足には力が籠もったままに抜けている、
下腹と腰には力が籠もっており、上半身を持ち上げている、
感じである。
呼吸は、
深く静かになされていて、
この息の特徴は吐く息が長くて、力まずに力が籠もっている。
呼吸の度ごとに、リズミカルに腹筋が静かに伸びたり縮んだりし
て、丁度ヘソから呼吸している感じである。

(この丹田力(腹圧力)の充実が大切)

笑って、ただ笑うのです。そうして、正しい身構のコツを摑まえて
ください。この笑いの姿勢で、丹田の力を抜いたのが眠っている
状態(全弛緩)です。

自己コントロールへの道 #32017/01/09 14:17

心を空にすべし

   from 沖正弘『ヨガ叢書』より抜粋

心の空じ方

1)欲望を整理し、その出し方を自然にします

欲望は生命の働きに拍車をかける力でありますから、強く広く
深いほどよいのです。しかし整理して、無理のない出し方、自然
的なコントロールの仕方、正しい転化法を身につけておらないと、
その混乱した刺激によって心身が異常になってしまいます。


(補)欲望・感情コントロール法:

  欲望と感情の自己コントロール力を身につけようと思ったら、
  すべての事を意識的にやるように心がてください。
  無意識にやると習慣性になって、意志で支配できませんが、
  意識的にやると意志で支配できます。
  心の強さとは意志の強さです「わかっちゃいるけどやめられ
  ない」と言いますが、無意識の力はものすごく強いものです。
  しかし意識的に訓練すると、欲望や感情も自由にコントロー
  ルできるようになります。欲望をコントロールする一番簡単な
  訓練法が断食であります。それは食欲中枢と性欲中枢と感
  情中枢とはみな同じ場所にあるからで、意識的に断食すると、
  他の欲望や感情も自由にコントロールできるようになります。
  

2)感情をととのえて平和な感情を保ちます

感情には生理的刺激によるものと、心理的刺激によるものとが
ありますから、体をととのえ考え方を正さなくてはなりません。
複雑深遠な感情と欲望が、人間社界の特徴をつくり出している
のでありますから、いかなる感情も欲望も否定してはならない
ものです。そこで必要なことは、一方的な感情にとらわれない
ことです。一方的な刺激は偏りですから、この偏りが異常をつ
くりだします。たとえば不安になるだけではいけません。安心で
きる心境を同時にもつのです。立腹だけでは偏りです。同時に
詫びる心、許す心にもなるのです。

不満だけでは偏りです。
同時に感謝する心を持つのであります。
消極的な考えと同時に積極的な考え方を、
悪意な解釈と同時に善意の解釈を、
利己心と同時に利他心を、
もらう心と同時に与える心を持つというようにするのです。

このバランスのとれた心の状態になると、あっても無きが如き
心境になることができます。

3)執着と誤解からの解放

記憶力と思考力が強いという特徴が、とらわれ・こだわり・
ひっかかるという弱点と妄想・誤解・錯覚させるという盲点とを
生み出しました。

自然は絶え間なく変化しながら常時バランスを保っております。
執着とは停止状態であって、この不自然刺激が異常をつくり出
します。

4)自己を捨てる

自己を捨てるとは、自己流を捨てるということ、間違いを間違い
と認めないような自己流の勝手な解釈をしないというこtです。

この自己流が差別感を生み、対立、争い、憎しみ、人間流の
愛を生み出すのです。・・・動物流の愛、人間流の愛、神の愛、
みな違います。神の愛は慈悲とも言います。


◎ 真理は言葉で摑まえるものではなく、心を白紙にすると
  自ずと入ってくるものです。

自己コントロールへの道 #22017/01/08 13:48

不規則の諸問題

   from 沖正弘『ヨガ叢書』より抜粋

不規則と規則を間違えていらっしゃるようです。たとえば一日三度
決まった時間に食事をすることを規則正しいと思っていらっしゃる
ようですが、これは間違いです。
体の正常を保つ秘訣は、命の要求に忠実であることです。この命
の要求に不忠実な生き方をすることを不規則というのです。・・・
「何々したくて何々をする」ということです。食べたくて食べ、睡りた
くて睡り、目が覚めて起き、働きたくて働くのであります。

ところが多くの異常者を見ますと、食べたくないのに無理に食べ、
ています。・・・食の要求に不忠実、不規則な食事法になり、それ
が無理の因となるのです。・・・

慢性病は悪い癖からの解脱運動です。生活是正以外には治るこ
とのできないものなのです。体のことは体自身が一番正しく知って
いるのですから、睡たくなってから眠ったらよいのです。目が覚め
たのに二度、三度寝を繰り返すから、自律神経の失調症になって
しまうわけです。

ヨガの道場では午前中は肉体的な訓練を多くやりますが、これで
副交感神経とのバランスがとれる人が多いのです。頭を使う仕事
は体の調子の整った午後の方が多いのです。

呼吸でも、笑っている時や安心している時の呼吸は、吐く息に力
が入っており、泣いている時や恐れている時や、怒っている時に
は吸う息に力が入っています。
ですから朗らかな状態になろうと思ったら、吐く息に力を入れるの
です。寛ぎたいと思ったら吐く息を長くすればいいのです。・・・
内の力を高めようと思ったら、呼吸を止めればよいのです。・・・
物を覚える方法は息を止めて、聞き、見、読むのです。

自己コントロールへの道 #12017/01/07 12:59

自分に必要な生活法をつかみとれ

  from 沖正弘『ヨガ叢書』より抜粋

1)すべての異常は神経と体液の不自然の現れ

病名別に違った治し方が必要なのではないか・・・この考え方は
誤りです。たとえ病名は違っていようとも、結論的に見ると全部、
神経と体液の不自然状態であるからです。そうしてこの不自然
条件が、その人の「一番疲労の抜けない場所に現れているので
あります。
そうでありますから生活是正の刺激によって、神経の働きのアン
バランスを是正し、体液の内容の異常を正常化して体の働きを
自然化すれば一様に治ってしまうわけです。・・・

2)自然の状態で行う

バランスのとり方を意識的に自由にやれる能力のことを、自己
コントロール力というのであります。それはどのようにやればよ
いのかといいますと、なにもやっていないような状態でやること
です。このことを”無心”で行うといいます。何かやるような状態
でやるから興奮してしまうわけです。

人間の心身の働きが一番整うのは”精神統一"したときでありま
す。私たちが心の晴れやかさを感じることができるときは、自分
の心身の力を存分に使って、この状態の時には安定が高いの
で無理が生ぜず疲れもしないのです。

それならばどういう方法を意識的に行えばよいのかといいます
と、それは寝ている時の状態を真似るのです。例えば脈を遅く
します。その方法は、筋肉をできるだけ柔軟にします。筋肉を
柔軟にする方法はできるだけ呼吸を深く長くしながら、興奮し
ておればバランスがとれているわけです。
しかし、興奮する時は自然的に呼吸が浅くなっているので、そ
の反対が難しいのです。

3)姿勢の正否を決定するものが頭の位置です。この頭の位置
を決定するものが眼であります。

 cf. 目線と姿勢((林成之『勝負脳の鍛え方』)

  
   目線は見えている内容のみならず、距離感や空間認知能力
   をもたらし、平衡感覚機能を発揮して安定した姿勢を作る為
   に非常に大切なものです。・・・日常生活において手を使って
   作業をするときは、・・・両肩(点A,点B)と両目の間(点C)を結
   んでできる△ABCをイメージする。次に辺ABを軸にしてCを体
   の前方に回転移動させ、机など作業する台の高さにCがきた
   ら止めて固定し、C'とする。作業中は常にそのC'の位置で手
   を動かす。
   次に姿勢は、「いつでも真上に飛び上がれる状態の姿勢」を
   保つこと・・・