尚友倶楽部

　紅葉の便りが山から伝えられてくるにつれ、大
糸線の車中にはリュックを背負った人達が目立
つようになって来ました。私は、自分がリュック組
の時には、乗り合わせた通勤や通学の方々の視
線が気になって仕方がなかったものです。
　ところが、今度、自分がリュック組みと乗り合
わせる立場になってみますと彼等を特別に意識す
るようなことはありません。目のご馳走を十分に
楽しんでください、と密かにエールを送るだけです。
　主客ところを換えてみれば他愛も無いことでし
た。他にも、このような取り越し苦労があるので
はないか、と反省するこの頃です。