The Twelve Steps Of Alcoholics Anonymous2023/01/01 08:58


『ドーパミン中毒』(A. Lembke)を読んでいたら、
「真実を語ることには苦痛が伴う」のは、
「私たちは人生の最初から嘘をつくようにデザイン
 されている」から、「みな嘘をついて」おり、これが
依存症からの回復を妨げているばかりでなく、
人生をより良く生きることの妨げとなっていると
指摘されている。

そこで、再掲(2021/06/21)となるけれども、AAの
12ステップを以下に掲げる。

1. We admitted we were powerless over alcohol
— that our lives had become unmanageable.

2. Came to believe that a Power greater than
ourselves could restore us to sanity.

3. Made a decision to turn our will and our lives
over to the care of God as we understood Him.

4. Made a searching and fearless moral inventory
of ourselves.

5. Admitted to God, to ourselves, and to another
human being the exact nature of our wrongs.

6. Were entirely ready to have God remove all
these defects of character.

7. Humbly asked Him to remove our shortcomings.

8. Made a list of all persons we had harmed, and
became willing to make amends to them all.

9. Made direct amends to such people wherever
possible, except when to do so would injure
them or others.

10. Continued to take personal inventory and
when we were wrong promptly admitted it.

11. Sought through prayer and meditation to
improve our conscious contact with God as
we understood Him, praying only for knowledge
of His will for us and the power to carry that out.

12. Having had a spiritual awakening as the result
of these Steps, we tried to carry this message
to alcoholics, and to practice these principles
in all our affairs

Copyright ? 1952, 1953, 1981
by Alcoholics Anonymous Publishing
(now known as Alcoholics Anonymous World
Services, Inc.) All rights reserved.

AA-12ステップの実際性2023/01/02 09:21


  from 『ドーパミン中毒』( A. Lembke)


>AA (Alcoholics Anonymous) のずば抜けて優れた
 標語の一つは、「私には責任がある」である。
 「責任」に加えて、AAはその理念の中心に「徹底
 した正直さ」を置いていて、この二つを一緒に
 やっていく。

>その回復プログラム「12ステップ」の四番目は、
 参加者に「徹底的に恐れず、道徳面で自分自身
 の棚卸しをする」ことを求めている。
 これは、個人が自分の性格的欠点を隈なく見直
 し、それらの欠点が問題にどう繋がってきたかを
 見出すことを意味する。

>五番目は、「告白」のステップである。
 「神に対して、自分に対して、他の人間に対して
 自分の悪いところを偽らずに正確に認める」
 ことを求める。

>このシンプルで実践的で体系的なアプローチは、
 実際に人をガラリと変えてしまう力がある。
 
 (著者自身が)母親に対する怒りを解消する手段
 として取り組んだ結果・・・その経験は自己変容を
 もたらした(特にステップ4と5が顕著)。

 人生で初めて、母が如何にダメな母親かではなく、
 私たちが緊張した関係になってしまった理由、
 自分の責任を考えた。

 それから書き出すという苦痛な作業を行った。

  「苦しんで、苦しんで、真実の中に入って行く」

 ことで、自分の性格的欠点と、それが私たちの
 緊張関係にどう関わってきたかということが見え
 るようになった。真実は、「私が心配性で、怖が
 り」ということだ。

>12ステップに取り組んでから、これらのことが
 ハッキリ見えるようになって、憤りが消えた。母
 への怒りという重荷から自由になった。

「偽りの自己」2023/01/03 08:17

from 『ドーパミン中毒』

>「偽りの自己」とは、耐え難い外からの要求や
 ストレスに対する防御として作り上げる人格の
 こと(ドナルド・ウィニコット提唱)だ。
 彼は、偽りの自己を作ることで深刻な空虚感を
 味わうことになると言っている。

>SNSは現実からかけ離れた人生の物語を簡単
 に作り出せるし、もっと作り出すように促しさえし
 て、偽りの自己の問題を深刻化させている。

 現実の経験が理想からかけ離れていると、自分
 に距離を感じ、現実を非現実のように感じる。
 自分が作り上げた偽りの像と同じくらい偽物だと。
 それは恐ろしい感覚で、自殺念慮につながって
 しまうことが多い。
 結局、現実感を持てなければ、人生を終わらせて
 も大したことがないように思ってしまうのである。
 
>偽りの自己に対する解毒剤は、確かな自己で
 ある。徹底的な正直さは、そういう自己に辿り着
 くための手段だ。私たちを現実に結びつけ、この
 世界に実在していると感じさせてくれる。それはま
 た自分がついてきた嘘を維持するのにかかる
 認知的負荷を減らし、今、この瞬間に自発的に
 生きられるよう心のエネルギーを解放してくれる。
 
  「周囲をなんとかしようとすることを止めると、
   爽やかな気持ちになってきて、いいバラン
   スが見つかり、自発的に動いている自然界
   や自分の中にある自然とつながっていると
   いう感覚が持てる」
     (マーク・エプスタイン)

「恥」#1 AAモデルの効用2023/01/04 07:57

   from 『ドーパミン中毒』

>AAの主な効果は、「脱・恥のサイクル」であった

 「自分は一人ではないんだと認識したよ。私の
  ような人がたくさんいた。アルコール依存症で
  苦しんでいる医者がたくさんいたんだよ。完全
  に正直になっても受け入れてくれる場所がある
  と知ることは、信じられないほど重要だった。
  それは自分を許し、何か変化を起こすために
  必要な心理的余地を与えてくれたんだ。人生
  を前に進めるような気がした」

>恥(向社会的恥)がなければ社会はカオス状態と
 なってしまう。それ故に、違反行為に恥を感じるこ
 とは適切でよいこととされているのだ。

 さらに向社会的恥は、私たちは皆欠点があり、間
 違いを犯すもので、許される必要があると考える。

>向社会的恥のサイクルでは、
 摂取→恥の意識→徹底的な正直さ→受容と共感
 →償うための行動(リスト)→居場所のある実感
 →摂取減少へ

 ※破壊的恥のサイクル:
  摂取→恥の意識→「嘘」の告白(避けられたり、
  避けられないようにするため)→孤立の深まり
  →過剰摂取へ

>AAは、自分の弱さを曝け出せる安全な場所

 12ステップに基づき、毎日、自己点検を繰り返
 していると、自分自身の欠点がより理解できる
 ようになるだけでなく、他人の欠点に対しても
 より客観的に評価して対応できるようになる。
 自分自身に責任を持てば、他人にも責任を持
 たせることができる。恥をかかせるのではなく、
 恥を活用することができる。

「恥」#2 家族間における徹底的正直さ2023/01/05 07:44


>ドーパミンの洪水のような世界で、向社会的恥
 の原則を家庭生活に取り入れようと、先ず徹底
 的な正直さを家族の価値観の中核に据えること
 ・・・自分の振る舞いで徹底的正直さのモデルを
 示す・・・

 自分がもがき苦しんでいることについて、子ども
 たちに心を開いて正直に話すなら、彼らにも心を
 開き正直になれる余地を与えることになる。その
 ためには、いつも何か間違ったときには認めよう
 という覚悟と意志を持っていなくてはならないだ
 ろう。

 自分の恥を受け入れ、償うことを厭わないよう
 にしなくてはならない。
 自分自身について積極的かつ正直に見直して
 いくことで、他者に正直なフィードバックを与える
 力を持てるようになり、もっとそうしたいと思うよ
 うにもなっていくのである。

>辱めることがない、この種の徹底的な正直さは、
 自らの強みと弱みを教える(自分を正確に評価
 する技術を高める)よう励ますことができる。
 自分の得意なことと得意でないことを知ることで
 賢い意思決定ができるのだ。

 お互いに正直でいることは、恥が生じることを
 防ぎ、親密さが増すきっかけとなる。欠点がある
 にも拘らず受け入れられた時、他人と深く繋がっ
 ているという感覚から温かい感情が迸りでるも
 のである。親密さを作り出すのは、間違いを一
 緒に直していこうとする意志なのだ。

>この種の親密さの増大は、脳内でドーパミン
 を放出させることになる。しかし、安っぽい
 快楽によるドーパミンの迸りとは違って、親密
 さによる迸りは適応的で、私たちに瑞々しさと
 健康を与えてくれる。

「恥」#3 SNS2023/01/06 08:25


>私たちは「恥」というとネガティブに捉えがちだ。
 
 SNSでの晒し上げ(online shaming)、それに関連
 したキャンセル・カルチャーが進み、新しい形で
 他者を阻害している。
 恥の最も破壊的な面に、現代的なアレンジが加え
 られているのだ。誰も私たちのことを後ろ指さす人
 がいない時でさえ、私たちは自分で自分に後ろ指
 をさす。

 SNSは多くの不快な区別を招き寄せ、自分で自分
 を辱めるようにしてくる。私たちは隣人、同僚だけ
 でなく、全世界の人々と自分とを比較してしまう。

 もっと違う生き方をすべきだったなどと、何と簡単
 に思い込んでしまうことだろう。自分の人生を「成
 功」と見做すためには、ビル・ゲイツや
 ジェフ・ベゾスのような神話的高みに達しなければ
 ならないのだろうか。

>向社会的恥がポジティブで健康的な効果をもた
 らしてくれるのは、私たちのナルシズムの荒々し
 い部分を削り取り、支援的な社会的なネットワー
 クをより密接に結びつけ、依存的な傾向を抑制す
 るからである。

ガス料金2023/01/10 09:50

1月分ガス料金=14,654円/73㎥

前年同月比は、5,140円増/8㎥up

興味深いのは、
2022年2月の使用量=73㎥で、10,953円
であったから、3,701円上がっていることだ。

電気料金2023/01/29 07:15

 1月電気料金=9,334円/216kwh

 前年同月比1,988円up/△25kwh