<勝負脳>#72018/01/24 17:20

from ibid.

脳外科医の訓練法

>先ず、脳全体の形や構造を記憶する。
 次いで、どの部分に手を動かす脳細胞があり、足を動かすところ、
 言葉を話すところや聞き取る脳のひだ(脳回)は何処にあるかなど
 をイメージ記憶する。

 目を閉じてもこれらが頭の中で思い出せるようになったら、いろいろ
 な人の顔を見て、その中にある脳表の形と機能部位をイメージでき
 るように訓練する。

 さらに、自分の頭を様々な角度に傾けて、目線が横になったり斜
 めになったりした状態で目を閉じても、同様にイメージが出せるか
 を訓練する。
 頭がどんな方向に変わっても、脳の立体構造と重要細胞がどこに
 あるかを空間的に認知していることが必要になってくる。
 脳がどんな角度でもイメージできるようなトレーニングが日頃から
 欠かせない。地図を逆さにすると読めなくなるような人は脳外科医
 失格。

>もしかしたらという危険を伴う行動は避けることが習慣になるよう
 に心掛ける。

>緊張しない集中力を身につける

 絶体絶命の状態でも、持っている能力のすべてを結集して、素早
 い決断と実行で対応する。緊張して腕が発揮できないのでは、な
 どということは考えたこともない・・・そのような状態にいながら、緊
 張するということは、未だ集中しきれていないのだとも言える。緊
 張するのは集中していないからだ。

>決断と実行の適確さ、速さ

 決断と実行を速くするには、一瞬の観察でその本質を見抜く観察
 力の鋭さを鍛えること・・・そして、自分の判断を勇気をもって実行
 する気持ちを鍛えること・・・その為に常日頃から、自分の行動や
 判断を後悔しないという気持ちを高めている必要がある。

 しかし、人間は間違いのない判断や行動がいつもできるとは限ら
 ない。そこで、成功しなかった時は、その理由を一つ一つ丁寧に
 記録し、何度もその記憶をたどる作業を繰り返すことが大切。

>緊張時に心の安定を保つ方法として、呼吸法使って副交感神経
 の機能を高める訓練を習慣的に行っている。

 両手を胸の前で突き出すようにして、握り拳をつくり、大きく息を
 吸って、ゆっくりと出来るだけ時間をかけて息を吐き出きながら
 腹筋を固く締め、同時に握り拳を左右に捻る。

<勝負脳>#62018/01/23 10:36

from ibid.


試合に勝つための<心・技・体>

(1)心

受精卵が母親の胎内で少しずつ神経や臓器を備えていく過程で、
脳や脊髄は何故か、腸と密接な関係がある。脳と脊髄が腸を守る
ように発達して行く。
  ※ 腸と脳の関係は注目テーマ(2006年)
・・・肉食系民族と草食系民族とでは考えている脳が違っている。
・・・食生活と人間の習性(行動パターン)を観察してみる・・・


(2)技

オリンピックのような高レベルな大会になるほど、猛練習だけでは
差をつけることはできない。・・・運動神経は空間認知能と連動して
・・・脳の運動神経細胞は錐体路系(筋肉収縮の神経)と錐体外路系
(筋肉伸展の神経)のバランスを取って機能している。この時に、
小脳による体のバランス機能が加わって複雑な運動が行える。
この他に、モジュレータ神経群と連動しながら同じ神経伝達物質
ドーパミンを使って、心のままに手足を動かすドーパミン運動神
経群がある。(以上が、一般的な運動神経)
これらの神経群を空間認知能と連動させると、心に思った通り、
しかも無意識に体を動かす機能が高まるので、空間認知能を鍛
えれば・・・

>どうすれば、ドーパミン神経群を鍛え、体を意のままに操る運動
 神経が手に入るでしょうか?

 それにはモジュレータ神経群を鍛えることだ。
 具体的には、
 ・性格を明るくして常に前向き思考をする
 ・常にヤル気をもって行動する
 ・何事も気持ちを込めて行う
 ・何に対しても勉強し、楽しむ気持ちを持つ
 ・感動と悔しさは生きているからこその宝物と考えて大切にする
 ・集中力を高める
 ・決断と実行を速くする
 など

(3)体

>バランス姿勢:背骨のどこを意識し、どこを鍛えれば余計な力が
 入らず、体のバランスが崩れない姿勢で運動ができるようになる
 のか?

 試しに、目を閉じて、同じ位置に着地するジャンプを10回続けて
 みる。
~目を開けて、同じ位置に着地していなかったら、運動バランスの
  支点がずれている。速足で歩くと疲れる人、大事な時に緊張し
  て体が硬くなる人、人の話を持続して聞くことが苦手な人も運動
  バランスの姿勢が悪いことが多い。

~足を主体に使うスポーツでは、左右肩甲骨の間に位置する胸椎
  と、それに付着している筋肉(棘関節)が自然に真っ直ぐに伸び、
  どのような状態からでも真上に飛び上がれるような姿勢・・・
  さらにこの時、尾骨の正しい位置が意識できたら、より素晴らし
  い姿勢になる。
  背中の両肩甲骨間の筋肉を意識して、ここを前や横へ動かす
  感覚で体を動かしてみると、如何に安定した動きになるかが分
  かる。
  ここを意識して、体を前に運ぶ感覚で歩いてみると、足の力を
  それほど使わなくてもバランスのポイントを前へ移すだけで速
  く歩くことができる。

~腕を主体に使うスポーツでは、バランスのポイントを骨盤のほ
  うに移動させる必要がある。肛門近くにある尾骨を意識して、
  どんな姿勢からでも真上に飛び上がることができるバランス
  姿勢を整えることです。その上で、もう一つ、顎の向きと目線
  を正しい位置に保つことです。
  これによって、腕の動く角度が力学的に決まってくる。
  「腕を前寄りで高く上げたい時は顎を引く、腕を低く後ろ寄りに
  上げたい時は顎を上げる」
  これが原理。
  尾骨-顎と目線のバランスが歪んでいると、腕をこの位置に
  上げようとしても振り上げることが出来なくなる。このバランス
  姿勢を配慮しないで芦や腕の動かし方だけを意識して解決
  しようとしても、体の構造的力学からいって一定の動きをする
  ことが難しい。

◎ 人間はバランスを取るように出来ている!
   (運動能力;運動神経;運動知能:頭を使って運動能力と
    運動神経を高める知能)
  
 ~運動知能は表現知能(パフォーマンス知能)の内の一つで、
   訓練によって初めて獲得できるもの

 ~一流の選手が非常に高いレベルの話が出来るのも、運動知
   能が表現知能のひとつだからだ。これだけでなく、他の表現
   知能(言語、理論など)をバランスよく鍛えることで、知能全体
   が調ってくる。

   脳というものが非常にバランスを重んじる仕組みで成り立っ
   ているから・・・運動能力の獲得には、可動運動(素早く動く)
   と、静止運動(体を安定させて緻密な運動)、そして平衡運動
   (体の平衡を保つ)の三つの運動能力を高める必要がある。
   
 ~人体において、神経細胞の隅々に至るまでバランスが追求さ
   れているのを見るにつけ、人間はつくづくバランスを取るよう
   に出来ているのだと感じ入らざるを得ない。
   偏った行動や考え方は相容れず、男があれば女があり、
   聖があれば俗があり、富があれば貧があることなどを受け
   入れるようにプログラムされている。

<勝負脳>#52018/01/22 21:24

from ibid.

サイコサイパネティクス理論を応用する>

>目的と目標を明確にする!

 目的と目標をシッカリと区別して考えよ!

 最終的に望んでいる目的は何か?
 そこに到達するために必要な目標とは何か?

~優れた勝負脳の持ち主は、目的=勝負の結果 に執着しない。
 勝つためのGame Planを立て、何を目標に戦いを進めるのかと
 いうプロセスに、常に気持ちを集中させる。
 結果として、目的達成につながることを、たくさんの勝利経験か
 らイメージ記憶としている。

>目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する!

 自分はここまで出来ているけれども、ここが不十分なため、上
 達しないのだと認めること。
 これによって、課題解決のための具体的方法を厳しく津給でき
 る。負けた理由を分析し、それを解決する具体策を立てること
 が、目的達成の条件となる。

>目的達成まで、その実行を中止しない!

 目的や目標が達成出来ないと、いろいろな理由をつけて方向
 転換しようとする。脳を守る自己保存本能に従った考え方だ。
 しかし、そうした理由から、自分では賢い選択だと思って方向
 転換したとしても、最初に目指した目的から外れたという事実
 は変わらない。目的は達成されず、そこには計画したことが
 出来なかったという現実だけが残る。
 
 一度これを体験してしまうと、何をやっても、いつも目的が達成
 出来ない脳になってしまう仕組みが人間の脳にはある。

~迷った時は「初診に帰れ」で、最初の目的を常に忘れずに努
 力していると、遅かれ早かれ”力”は必ずついてくる。大きな
 目的と正確な目標をはっきりと掲げ、目先の損得に囚われず、
 達成の努力を続けることが成功につながる。

<勝負脳>#42018/01/21 20:34

from ibid.

頭を良くする秘訣>

>先ず記憶力を高めることが必要ですけれども、私たちの脳は、
 覚えたことをすぐに忘れる仕組みになっており、私たちの記憶
 は、頭の中で再構成されたイメージ記憶によって出来上がって
 いる。記憶とは実に頼りないもの。
 更に、自己保存本能が働くため、そこにどうしても勘違いや誤
 解が生じてくる。
 ですから、自分の記憶が常に正しいとは決して思わずに、この
 記憶の仕組みを知って、思い込みによってスランプに陥ったり
 したとき、早く修正することが可能となる。

>出来るだけイメージ記憶を正確に思い出す方法(イメージ記憶が
 出易い条件)

(1)人の話はできるだけ興味を持って、感動して聞くようにする
(2)覚える内容にも興味を持ち、好きになるようにする
(3)長時間の学習は出来るだけ避け、時間を限定して集中して
  覚える
(4)覚える内容を、自分の得意なものと関連付ける
(5)声に出して覚える
(6)覚える内容について、自分で独自に考え、勉強する
(7)覚えたものは、その日の内に一度、目を閉じて声に出して
  みる

~ここまでは、記憶能力を高め、イメージ記憶をつくる能力を鍛え
 ることを述べましたが、世の中には、その知識を実際に活用で
 きない人がたくさんいる。即ち、表現知能(表現する多重知能
 の能力)の使い方に問題があるといえる。

 (※)表現知能:言語知能、理論知能、計算知能、音感知能、
           運動知能、空間認知知能

>表現知能を高めるためには、一定の訓練が必要であるという
 特徴がある。
 これらの訓練の効果を高めるためには、一つの条件がある。
 それは、どの表現知能においても、訓練はすべて心を込めて
 やることが必要だ。

 さらに、もう一つ、独創性や創造力を生み出す能力(独創的創
 造能力)がある。
 あらゆる勝負で勝つためには、独創的な戦略を考え出して勝利
 をつかみ取る能力を鍛える必要だ。

>勝負脳

 モノを覚える → 忘れた情報の脳内再構成 → その内容を
 表現する → 独創的な創造力を生み出す

「勝負脳を自分のものとして、人生を劇的に変えよう!」

<勝負脳>#32018/01/20 20:59

from ibid.

イメージ記憶>

>物事をありのまま記憶するのではなく、その物事についての
  イメージを頭の中につくりあげ、それを記憶する。人間の記憶
  はすべて、このイメージ記憶によって行われている(記憶間違
  いのオリジン)。

>コーチは「ボールをよく見て打て」と教えるけれども、ボールが
 投げられてからバッティング動作に入ったのでは、どうしても振
 り遅れる。それゆえ、バッターは、ピッチャーが投球動作をして
 いる段階から、ボールが手元に来るまでの軌道をイメージ記憶
 を基に予測してバットを振る。

 ピッチャーが投げたボールの情報は、後頭葉の視覚中枢~海
 馬回~前頭連合野~運動系の始動と流れる。この海馬回によっ
 て行われる記憶は、短期記憶(いったん忘れる仕組み)になっ
 ている。

 ボールについての過去の記憶は、イメージ記憶で構成されて
 いる。・・・バッターは過去のイメージ記憶の中から、該当する
 記憶を呼び出し、それにボールを重ね合わせることで打つこ
 とができる。・・・つまり、上手く打てたボールをたくさん記憶し
 ていることが優れたバッターの条件となる。

>人間の記憶はすべて、短期記憶中枢である海馬回で行われ
 る。ということは、記憶とは、そもそも短時間で消える仕組みに
 なっているし・・・常日頃、一次的な記憶そのものではなく、脳
 内で再構成されたイメージ記憶でモノを考えたり運動したりし
 ている・・・モジュレータ理論から、イメージ記憶をうまく呼び出
 すためには、そのイメージを心に強く持つことが効果的となる。

<勝負脳>#22018/01/19 08:30

from ibid.

モジュレーター理論>

内意識とドーパミン系神経との関係
 (※)外意識:外からの刺激に反応
    内意識:外からの刺激を受け止めて脳内で情報処理する

>脳内でドーパミン神経伝達物質を多く使うものには、記憶を司る
 海馬回と、喜怒哀楽の中枢である扁桃核がある。

 ドーパミン系神経は内意識によって齎される刺激や情報によって、
 何かを思ったり感じたりするという働きをしている。
 「心」と呼ばれるものは、この時に発生しているのであり・・・
 具体的には、脳の中の海馬回をはじめとするドーパミン系神経群
 が「心」の生まれる場所・・・人間の『意識」「心」「記憶」は海馬回で
 つながっていて、それぞれが連動しながら機能している。

 そして、海馬回をはじめとするドーパミン系神経群には、この三者
 の連動を適切に調節する働きが課せられていると思われる。
~三者の調節(モジュレータ)機能を果たすこれらの神経群を、「モ
 ジュレータ神経群」と呼び、「意識」「心」「記憶」は連動している理
 論を「モジュレータ理論」と名付けた。

>記憶は、脳が持っている様々な知能の根本となるもの。人間は
 記憶を基にモノを考え、判断し、表現している。その記憶が心と
 連動しているということは、知能が心と連動していることになる。

 (※)言葉を話す知能、数を計算する知能、etc.
「勝負脳」は、最も強く心と影響し合う。

<勝負脳>#42018/01/18 09:53

from ibid.

(8)勝負の最中にリラックスするな

>交感神経の刺激は「絶対負けない」「素晴らしい戦いをしよう」
 といった心の高揚によって促される。また、そのような高揚が
 あって初めて、「勝つために、今、何が必要か?」を見抜く脳の
 機能も作られる。
 リラックスしてしまうと、交感神経の機能が高まってこない。・・・
 リラックスしていては、戦いにならない!
 ・・・強すぎず、弱すぎず、適度に心を高めるなどという方法では
 戦いに勝てません。

~リラックスの意味を取り違えてはならない。

(9)緊張しすぎた時の対処法

>(8)で述べたように、緊張しなくては勝負に勝てません。交感神経
 が興奮する問題は、そのように保ったまま、如何にその弊害を抑え
 るのかにあるのだ。

~その方法は、
 (イ)副交感神経の機能を高めることで、闘争能力を維持したまま
    自律神経を安定させることが出来る。具体的には呼吸法を
    活用する。それは、息を出来るだけ長く吐き出しながら、腹筋
    を締めること。他にお風呂も有効。

 (ロ)モジュレータ神経群を普段から鍛えていると、大事な時に心
    が不安定な状態になることを避ける能力が備わってきます。
    その方法は、性格を明るくし、日常的に何事も手を抜かず、
    全力挑戦する。興味を持って、意欲と集中力を高める。
    さらに、モジュレータ神経群の機能を高いレベルに保つため
    には、脳疲労を残さないように、楽しい会話(ブローカ言語中
    枢の刺激)をすることに加えて、笑顔をつくること。笑顔のま
    ま緊張することは非常に難しい。

 (ハ)「順位はまったく考えていませんでした。一つ一つを如何に
    完璧にこなすかに集中して・・・」(2006年冬季オリンピックで
    の荒川静香選手)
    ここには、緊張状態の中で実力を発揮するための大きな教訓
    が含まれている。結果を意識するのではなく、それを達成する
    ために必要な技と作戦に気持ちを集中させた。目的と目標を
    分けて考える<勝負脳>・・・脳内で、勝った時のイメージ記憶
    を何度も重ね、それを強くする。

    但、いくら「勝つ」というイメージや予感がしても、決してそれに
    囚われてはならない。勝利を実現するために必要な技や作戦
    を緻密に考え、それを確実に実行するように気持ちを高める
    ことが「あがらない」方法となる。

<勝負脳>#1-32018/01/17 19:14

from ibid.

(6)脳の温度上昇に注意

>(運動を続け)体温が上がってくると、血液の温度が上昇し、同時
 に脳の温度も上昇していきます。その結果、交感神経・副交換神
 経のバランスが微妙に狂ってくるので、勝負に徹することが難しく
 なってしまう。

>脳の温度上昇に伴う自律神経機能の低下対策は、
 (イ)体中を流れる血液を冷やすこと(脇の下、首筋)
 (ロ)自律神経が敏感に反応する場所を冷やすこと(背中の左右
    肩甲骨の間と首の付根)

(※)この背中の運動バランスのツボは、疲れない姿勢と運動時の
   バランスを取るために大切な機能を果たす。
   背筋を伸ばし、この筋肉のストレッチを行うことは、あらゆる場
   面において勝負脳を支える有効な訓練になる。

(7)脳の疲労は勝負の大敵

>(体の疲労とは別に)人間が最も疲れを感じるのは脳が疲労し
  た時で、自分では気づかずに脳に疲労をためた状態・・・
  脳は様々な言葉で疲労のサインを送ってくる。気分が乗らない、
  億劫だ、面倒だ、勝てる気がしない、早く終わらせたいなどの
  否定的な言葉が頭に浮かぶのは、すべてが脳の疲労症状。

>脳の疲労とは、どのようにして起きるものでしょうか?

 そこには心が深く関係しています。いろいろなストレスを抱えて
 いる、解決しない悩み事がある、いつも悪い方に考えるなどの
 状態にあるとき、脳は疲労を覚える。

>なぜ脳の疲労が心と関係するのでしょうか?

 心にストレスがかかると、モジュレータ神経群からドーパミンが
 大量に放出される。放出されたドーパミンは組織酵素と反応し
 て、キノーネに変化しながら活性酸素や過酸化水素を生み出す
 ので、心のストレスはますます強くなってなかなか治り難いとい
 う状況が生まれる。このため、ヤル気が起きないとか集中力が
 持続しないなどの脳の疲労事故を起こす。

~これに対して、脳には活性酸素を除去するスーパー・オキサイド
 ディスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオン、トランスフェラーゼ、
 コエンザイムザイムQ、などのスカベンジャーが存在し、脳細胞の
 機能障害を防止している。
 ところが、そのうちTGF(トランスフォーミング・グロース・ファク
 ター)という物質は、活性酸素を除去するために産生している
 にもかかわらず、不思議なことに、この物質自身もモジュレータ
 神経群の機能低下を引き起こすことが分かってきた。

~脳にストレスが加わると、活性酸素とTGFの二重攻撃を受ける
 ため疲労がなかなか治り難い・・・更に、心と連動して微妙に体
 のバランスを取る運動神経もドーパミンを神経伝達物質としてい
 るので、ストレスで発生する活性酸素の攻撃を受けやすい。

>脳の疲労を素早く取り除く方法、
 更に、披露し難くなるような脳にする方法

 脳の疲労を取り除くためには、前頭眼窩野(言葉を司るブローカ
 言語中枢や、匂いを嗅ぎ分ける嗅結節とも関連した働き)と、
 モジュレータ神経群(心の発生に関与)の機能を高めることだ。

~前頭眼窩野の機能を高めるには、気のおけない友人や家族と
 話をすることが有効。但し、そこで愚痴をこぼしていると余計な
 ストレスになってしまうので、必ず楽しい会話にすることが大切。
 また、嗅結節とも機能が関連しているので、好きな香りを嗅ぎな
 がら楽しい話をすれば、効果は倍増する。

~モジュレータ神経群の機能を高めるには、先ず性格を明るくする
 こと・・・(仕事など)そのものを楽しむことも、モジュレータ神経群
 を活発にする効果的な方法で、苦しい状況そのものを好きになる
 ことが大切になる。

~脳を疲れ難くするには、・・・仕事をやり残して先送りしたりすれ
 ば、常に脳にストレスを抱えた状態になるので、日常生活におい
 てテキパキと一日の仕事や目標を達成する行動パターンをつく
 り、鍛えること。

~座り方や歩き方など、疲れにくい姿勢を意識すること・・・
 いつでも真上に飛び上がれるような姿勢を意識すると、疲れ
 難くなる。腰掛けた椅子から素早く真っ直ぐ上に立ち上がる
 など、どんな動作をする時もこの感覚を意識すると、脳の疲労
 が少なくなる。
 TGFを早く体から排泄するために、入浴してリラックスすること
 や、・・・疲労回復効果があるビタミンB群を含んだ食べ物を摂
 ることも有効だ。

<勝負脳>#1-22018/01/16 11:52

from ibid.

(2)最初から100%集中せよ

(3)相手の攻撃は最大のチャンス

>(ボクシングのカウンターの如く)「攻撃への攻撃」こそは勝負脳
 を働かせた戦い方の基本形であり、「攻撃は最大の防御」といった
 考え方には落とし穴がある。それは受け身の考え方であって、
 渾身の一撃で必ず相手を倒すという強い心に欠ける。

(4)相手の長所を打ち砕け

>これが戦いに勝つ「神髄」。
 相手の得意技を上回る技を磨き、これまでよりたくさんのことを練習
 し工夫して、自分を高めて行く道筋が見えてくる。そうした努力の結
 果、相手の長所レベル以上の技を身につけ、その上で自分の技術
 を繰り出す。
 サイコ理論を思い起こし、脳は強く望めば、それを可能にする力を
 持っている。誰も真似の出来ないレベルまで、自分の技や戦略を
 磨くのだと考え、課題を一つひとつ丁寧に解決していく訓練を重ね
 ることが、勝負脳を鍛える方法になる。

(5)相手の立場になって勝ち方のイメージをつくれ

>(相手を)深く研究し、情報を収集し、対策を予め立てることはも
 ちろん大切だが、レベルが高くなれば、それらは参考に過ぎない。
 先入観に囚われることなく目前に展開している現実に対応する
 戦い方が重要となってくる。

~事前の情報に頼れなくなってくると、大切なことは(相手の)息
 づかい、汗、顔色、姿勢やバランス、目線、歩き方や走り方など
 です。特に脳は苦しくなると自己保存本能が働いて、苦痛を避
 けようとする為、そのサインを無意識の内に見せてしまうことが
 ある。このサインを見逃してはならない。
 くれぐれも先入観に囚われないこと!
 思い込みは勝負の大敵!
 わずかな気配を察知する繊細さ、そこから現在の状況を正確に
 把握する洞察力を実戦のなかで鍛えること。

~この相手の状況を読み取ろうとする頭の働かせ方は、勝ち方
 のイメージをつくるという意味で、勝負脳においても大切な要素
 だ。相手が苦しんでいることがわかれば、その試合の勝ち方を
 イメージしやすい。

>問題なのは、自分のほうが苦しい展開になっているとき。
 この場合、基本的に自分が不利なのですから、勝ち方をイメー
 ジすることができない。

~勝つイメージを持てないまま試合を続けることほど苦しいもの
 はない。否定的な考え方のまま続けえいると、脳は自分を守る
 ために、「出来なくても仕方がない」という理由を探し出してくる
 ので、「もうダメ」とか「無理だ」という考え方が自然に出てくる。

~こんな時は、どう戦えばよいのでしょうか?
 実は、このような場合こそ、相手の状況を洞察する勝負脳をフ
 ルに使うべきなのだ。自分の立場で考えても勝ちパターンは
 湧いてこないので、脳の使い方を変えて、相手の立場で現在
 の状況を考える。
 この時に最も大切なことは、出来る限り自分にとって都合の良
 いように考えること。(今、相手は、ここは無理をしてでも弱いと
 ころを見せたくない虚勢を張っているだけ)・・・とにかく洞察力
 をフルに働かせて、相手の気配から自分にとって都合の良い
 ところだけを探し出してイメージする。
 不安を抱えて戦っていると考えた途端に、それに伴って、こち
 ら側に勝ち方のイメージが湧いてくる。

~これは、人間の記憶はすべてイメージ記憶であるという原理
 を活用している。

 今、出来ることは何か?と作戦を考えることに気持ちを集中さ
 せる。目的とどのように行うのかという手段(目標)を分けて考
 える。自分の調子を整えることに気持ちを集中させると、前向
 きの考え方が生まれる。

>普段から自分にとって都合の悪いことでも正確に人に言える
 力を鍛えておく!
 そうすることで、自分に不利益な考え方も自然にできるように
 なる。先ほどの「自分にとって都合のよいことを考える」作戦と
 矛盾するじゃないかと言われそうですが、自分に都合のよいこ
 とだけを考えるのは、あくまでも自分が苦しい時の方便であっ
 て、日頃鍛えておくべきは、自分に都合の悪いことも直視でき
 る力になる。これがあって初めて、イメージ記憶の落とし穴に
 嵌まることなく、逆にそれを利用することが可能となる。

<勝負脳>#1-12018/01/15 08:04

from 林成之 『勝負脳の鍛え方』

脳幹を全開させる9つの秘訣>

(1)サイコサイバネティクス理論(目的実現理論)を応用せよ!

>成功するか否かは現象の受け取り方次第であり、成功するイメージ
 さえ持っていれば必ずそこに辿り着くことが出来る。

(イ)目的と目標を明確にする
(ロ)目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する
(ハ)目的を達成するまでその実行を中止しない
→→ #5

>本書では、この理論をアレンジして、モジュレーター機能(→#2)
 とイメージ記憶(→#3)という脳の特性を踏まえた上での応用展
 開をしている。

(2)最初から100%集中せよ!
(3)相手の攻撃は最大のチャンス!
(4)相手の長所を打ち砕け!
(5)相手の立場になって勝ち方のイメージをつくれ!
(6)脳の温度上昇に注意!
(7)脳の疲労は勝負の大敵!
(8)勝負の最中にリラックスするな!
(9)緊張しすぎた時の対処法!