『神様、それをお望みですか』2006/05/06 07:49

著者である曾野綾子さんが中心となって活動しておられる
海外邦人宣教者活動援助後援会の25年間の軌跡がまとめ
られています。

ODAは、その援助が真に、援助を受ける人たちのために役
立ってはいないのではないか、と批判されることをしばしば
耳にします。お金の使い方の難しいことが思い知らされます。

そのこと、つまり、「厳正に、間違いなく使われる」ことへの一
つの見事な解答がここにあります。それは、供与先を絞った
こと、使途を絞ったこと、すべての活動をボランティアで支え
たこと、大口の寄付に頼らなかったこと、などがエピソードを
交えながら確かな筆致で語られて行きます。

そして、最後に「執着するな」と説かれます。

神様の御心に敵えばこの活動は続くであろう、と達観して
締めくくられます。悲しみや喜びのなかで、人は様々に光を
屈折させながらも、生きて行くのであり、それぞれの愛の光
景に感動を覚えます。

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