爆心地公園での教皇スピーチ#22022/04/14 09:08


  カトリック教会としては、人々と国家間の平和の実現
  に向けて不退転の決意を固めています。それは、神
  に対する、そしてこの地上のあらゆる人に対する責
  務なのです。核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不
  拡散に関する主要な国際的な法的原則に則り、たゆ
  むことなく、迅速に行動し、訴えていきます。・・・どう
  か、祈り、一致の促進の飽くなき探究、対話への粘り
  強い招きが、私たちが信を置く「武器」でありますよ
  うに。また、平和を真に保証する正義と連帯のある
  世界を築く取り組みを鼓舞するものとなりますように。
  核兵器のない世界が可能であり必要であるという
  確信をもって、政治を司る指導者の皆さんにお願い
  します。核兵器は今日の国際的また国家の安全
  保障への脅威に関して私たちを守ってくれるもの
  ではない、そう心に刻んでください。人道的および
  環境の観点から、核兵器の使用がもたらす壊滅的
  な破壊を考えなくてはなりません。核の理論に
  よって促される、恐れ、不信、敵意の増殖を止め
  なければなりません。
  今の地球の状態から見ると、その資源がどのよう
  に使われるのかを真剣に考察することが必要です。
  複雑で困難な持続可能な開発のための
  2030アジェンダの達成、すなわち人類の全人的
  発展という目的を達成するためにも、真剣に考察
  しなくてはなりません。・・・信頼関係と相互の発展
  とを確かなものとするための構造を作り上げ、状況
  に対応できる指導者たちの協力を得ることが極め
  て重要です。責務には私たち皆が関わっています
  し、全員が必要とされています。今日、私たちが心
  を痛めている何百万という人の苦しみに、無関心
  でいてよい人はいません。傷の痛みに叫ぶ兄弟の
  声に耳を塞いでよい人はいません。対話することの
  できない文化による破滅を前に目を閉ざしてよい
  人はどこにもいません。
  心を改めることができるよう、また、命の文化、赦し
  の文化、兄弟愛の文化が勝利を収めるよう、毎日
  心を一つにして祈ってくださるようお願いします。
  共通の目的地を目指す中で、相互の違いを認め
  保証する兄弟愛です。・・・アッシジの聖フランシスコ
  に由来する平和を求める祈りは、私たち全員の祈り
  になると確信しています。

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