尚友倶楽部

某地方都市で「子育て応援メッセ」が開かれました。その
中に、「子育てサークル｣を考える座談会がありました。

情報過多時代の子育ての、その大変さは我々が体験し
た子育てとは質的に様変わりしています。今の若いお母
さん、ほんとに大変。先ずこれを理解することです。

その背景にあるものが、母親の社会的孤立と謂われるも
のらしい。マスコミを飛び交う言葉、「地域の教育力」、「地
域の福祉力」と持ち上げられる「地域｣が解体してしまって
いるのですから、実体的に存在しているのかどうか分から
ない「地域」に何を求めるというのでしょう。隣近所に、誰が
住んでいるのかも知らないのですよ。

だから、情報に頼るのです。ところが、情報時代の子育て
は、情報を求めても、我が子にピタリと当てはまる情報は
返って少ないともいうのです。もちろん、昔から、そんなもの
はありませんでした。
それでも、分かったのです。他人の子と密かに見比べるこ
とで。ここに、サークルに集う意味があります。

ところが、そこにも障壁があります。場所、がその最たるも
のです。この某市は、公民館使用料の有料化での一本化
運用をつい先ごろ始めました。
世の中では、少子化対策が叫ばれています。「少子化対策」
のオン・パレードの様相ですが、実態はこの有様です。